2021年7月26日月曜日

老健介護科より

7月24日(土)、藤本病院メロディー館にて、遠山知秀先生のセミナー「上達のしくみ概論Vol .1内三合と展成論」に参加してきました。

中国の伝統武術である太極拳のお話をベースに、コーチング、ティーチングから脳神経科学、理学療法に至る様々な興味深い内容で、大変勉強になりました。

その中で特に私が印象に残ったのは、「漢字」のなりたちに関するお話でした。

中国で生まれた漢字は日本に渡り、当初の意味とは違う意味合いを持つものが多く、本来のなりたちの意味にその文字の真意が込められている事を知りました。

そこで、介護という漢字の成り立ちをネット検索してみました。

まず「介」です。
人のからだの前と後をを「鎧(よろい)」のようなものではさんだ形を表しています。
鎧をつけて武装することは、身を守り、身を助けること。
また、同時に「他者」と自分を「へだてること」でもあります。
(漢字トリビアより)

次に「護」です。
言(ごんべん)の隣の文字は、「鳥を手でつかむ」の意味から、自分の手元において「まもる」を意味する漢字としてなりたちました。
(OK辞典より)


人と人として、他者を理解し、その上で温かい言葉を用い、手のひらで優しく包み込むように守り、助ける。
まさにハーモニィーの施設理念である「あたたかさとやさしさに包まれた施設であることを目指す」と合致しているように感じます。


まさに漢字は説明をしなくても、理解できるように工夫されたピクトグラムのようです。
なりたち(物語)を知ることで、案外と難解な事象もシンプルに理解できるのかもしれません。

やはりエビデンス(科学的根拠)とナラティブ(物語)、両方のバランスが大切ですね。